仲邑菫二段(13)が13日、三段昇段を決めた。東京・市ケ谷「日本棋院東京本院」で打たれた第2回テイケイ杯俊英戦予選1回戦で、姚智騰六段(24)に白番(後手)5目半勝ちすると、2回戦でも武井太心二段(21)に白番中押し勝ち。昨年3月の二段昇段以来、対象となる公式戦で通算40勝(未放映のテレビ棋戦2勝を含む)とし、条件を満たした。昇段は14日付。

13歳7カ月での三段昇段は、謝依旻七段(32)の16歳4カ月を更新して女流最年少記録。囲碁界でも趙治勲名誉名人(66)の13歳4カ月に次いで2位。これまで2位の井山裕太名人(33)の14歳0カ月を上回った。

仲邑は、「実力的には早いのかなと思います。四段昇段(三段昇段後に50勝)は相当大変だと思いますが、1局1局積み重ねていきたいと思います」と話した。ごほうびとして、「焼き肉を食べたいです。家族でカラオケにも行きたいです。行ったことがないので。YOASOBIの曲を歌いたいです」と笑っていた。

【囲碁の昇段規定】

囲碁の昇段規定は、「勝数」「賞金ランキング」「タイトル戦関係」の3通り。

◆勝数 初段→二段はプロデビューから通算30勝、二→三段は二段に昇段してから40勝、三→四段は同50勝、四→五段同70勝、五→六段90勝、六→七段同120勝、七→八段同150勝、八→九段同200勝。現段位から一定の勝数を挙げるが条件

◆賞金ランキング 初段から六段対象。年間の賞金ランキング上位者のうち、初→二段、二→三段、三→四段、四→五段、五→六段は各2人、六→七段は1人が昇段できる

◆タイトル 棋聖・名人・本因坊のどれか1期獲得、国際棋戦での優勝、王座・天元・碁聖・十段のどれか2期獲得の場合、その時点で九段昇段。棋聖・名人・本因坊のどれかの挑戦者になるか、王座・天元・碁聖・十段のどれか1期獲得、国際棋戦準優勝は八段。王座・天元・碁聖・十段のどれかの挑戦者になるか、阿含・桐山杯または竜星戦優勝、棋聖のSリーグ、名人か本因坊の挑戦者決定リーグに入れば七段。