立憲民主党の辻元清美参院議員が切れ味鋭い「辻元節」で参院デビューした。衆院から鞍替えし、約1年ぶりの国会論戦で旧統一教会問題を巡る問題を追及。「総理、総理」と、これまでも矢継ぎ早に時の首相に迫る姿勢は変わらず、この日も宗教法人を統括する文化庁が来年3月に京都に移転することについて「認識甘いと思います。総理、政権の命運かかってますよ。文科省だけでなく、法務省とか警察のしっかりした対策チームを政府として作るべき」と指摘した。

そして岸田氏に「旧統一教会は誰がどんな接点を持っているか全部知っている。ある意味、自民党の弱みを握っている、と言われかねない。はらはらしている人、この中にもいるんじゃないですか? だからと言って解散命令請求の手を緩めないように」とくぎを刺した。委員会終了後には「首相は人ごとのように答弁している」と批判し、「政府は以前から旧統一教会の問題を把握していたことを認めた。引き続き実態を解明する」と意気込んだ。