爬虫(はちゅう)類を中心とした動物の展示販売イベント「ジャパンレプタイルズショーin東京2022」が29日、東京ビッグサイトで初開催され、爬虫類イベントでは日本史上最大規模となった。主催者で日本爬虫類両生類協会の白輪剛史理事長(53)は「床面積1万平方メートルの大きなホールで実施することは夢見ることすらありえないことだった。それが実現できて感無量。これからも爬虫類の魅力を伝えるイベントになるように頑張っていきたい」と感謝した。

千葉県から家族で来場した塚越充将さん(32)も「広々としていて歩きやすく、ブースも見やすい」と、ジャクソンカメレオンを購入。自宅ではパンサーカメレオン、ヒョウモントカゲモドキ(レオパードゲッコー)などの爬虫類だけでなく、マイクロブタやウサギなど13種26匹を飼育しており、さらなる“家族”を手に笑顔で白輪氏とも記念撮影していた。

約200店舗が参加する中、販売価格の最高値は「ホウシャガメ」の400万円だった。販売元の「トコ チャンプル」(神奈川県厚木市)山田和久さん(50)は「リクガメマニアに人気で、オスは45センチくらいに成長するので体力もあって飼育しやすいです。値段は甲羅の形と柄」と説明。他のリクガメと比べても価格が高いのは、販売許可を得ることが難しく、日本に輸入ができるのはインド洋の島国モーリシャスの2業者からのみと希少性も理由だ。イベントは30日まで開催される。【鎌田直秀】