年末の風物詩で、今年を代表する言葉を選ぶ「現代用語の基礎知識選 2022ユーキャン新語・流行語大賞」が1日、都内で発表され、トップ10に「きつねダンス」が選ばれた。

表彰前にチームマスコット「フレップ」と「ファイターズガール」が「きつねダンス」を披露。壇上で表彰盾を受けた発案者のファイターズスポーツ&エンターテインメント尾暮沙織さんは「当初は球場一体となって楽しめるコンテンツをという思いでつくったきつねダンスですが、プロ野球界を飛び越えて、たくさんの方に知っていただき、楽しんでもらえたことをとてもうれしく思っております」と感謝した。来年には新本拠地のエスコンフィールド北海道が開業する。「世界に誇れるボールパークにたくさんの方に足をお運びいただき、『楽しかった』『感動した』と思ってもらえるように、さらに面白い球場演出やパフォーマンス、エンターテインメントをつくっていきたい」と力を込めていた。

「きつねダンス」は、プロ野球日本ハムの「ファイターズガール」がホームゲームなどで、「みみカチューシャ」と「しっぽ」を付けて踊るパフォーマンスダンスだ。今年3月31日の本拠地開幕3戦目で初披露されると、TikTokなどSNSを通じて大人気に。ダンス動画ブームなども重なって注目が集まった。サッカーJリーグやバスケットボールBリーグ、競馬など他スポーツのイベントでもコラボレーション企画が実施された。

原曲はノルウェーの男性コメディアン兄弟デュオ「Ylvis(イルヴィス)」のキツネを題材にした「The Fox」。当初はキタキツネをモチーフとした日本ハムマスコットキャラクター「フレップ」の認知度を広めるダンス企画だった。今年9月19日の札幌ドーム公式戦ではイルヴィスを招き、ファイターズガールら約300人で「きつねダンス」を踊り、先月23日のファンフェスティバルでは選手らもダンスを披露した。北海道出身の乃木坂46金川紗耶(21)ら、芸能人や一般の若者を通じて定着。9月には「きつねダンス公式振り付けBOOK」も販売を開始している。

オリックスのチアガール「BsGirls」も対抗して「たぬきダンス」パフォーマンスを作るなど発展。7月のオールスターゲームでは各球団のチアガールやマスコットなども、みんなで踊った。【鎌田直秀】