アマチュア落語家による「第14回社会人落語日本一決定戦」の決勝が11日、大阪府池田市で開かれ、千葉県千葉市の会社員、ひかる亭源氏(本名・園田光)さん(34)が14代目名人に決まった。優勝賞金の30万円をゲットした。

ひかる亭さんは日大の落語研究会で腕を磨き、卒業後は家電などの実演販売をしている。初出場で栄冠に輝いた。言葉の行き違いが原因で起こった騒動を描く古典落語「大工調べ」を披露。今年4月に長女が生まれたばかりで、大会の出場には妻が“難色”を示したが、最後は「賞金を必ず獲得」という“条件付き”で送り出してもらったという。

優勝が決まると、「正直、驚いています。名誉ある賞をいただけてうれしい」と喜び、壇上で妻と娘の名前を呼び「愛してるよ~!」と喜びを爆発させた。

大会統括の桂文枝(79)は優勝者に「実は私の中では2位でした。でも(妻と娘の)枕がよかった。落語は枕も含めた内容です」と称賛した。

155人が予選を争い、10人が決勝に進んでいた。