立憲民主党の泉健太代表は5日夜、BSフジの報道番組「プライムニュース」に出演した。

1月1日の自身のツイッターに、陸軍大将の乃木希典をまつった東京・赤坂の乃木神社を初詣に訪れたことを記したところ、“炎上”している問題について言及した。

泉氏は1月4日、乃木神社への初詣のツイート内容に「軍人を神と崇める行為」などと指摘されたことを受けて「何だか息苦しいですね…。今年は幾つかの神社を詣でましたが、近所の神社で国家繁栄、家内安全を祈ることが「軍人を神と崇める行為」とされるとは…。(略)初詣に行くと軍人崇拝なのですか?」などとつづった。ほかにも、批判のツイートに反論するなどしている。

番組に出演した泉氏は「多くの方に(ツイートを)ご覧いただき、ありがとうございます」とした上で、「初詣の際に、何が祭神かをことさら気にして参拝する人ばかりではない」と強調。「乃木神社に行ったから乃木希典を崇拝し、その足跡と同じような政治的主張を述べたいと言っているわけではないですよと、言っているだけの話。あまりレッテルをはるべきではない」と訴えた。

泉氏は、住んでいる議員宿舎の近くに乃木神社があることや、京都の選挙区(京都3区)にも乃木神社があり戦没者慰霊祭などに足を運んでいると明かし、自身にとってはなじみの神社であることをにじませた。

司会の反町理氏に「(批判のツイートに)反応しなければいいのではないか」と指摘されると、「あくまで、普通の初詣。自然体に近所の神社の1つにお参りをしただけで、軍国主義を崇拝するものではない。落ち着いて見ていくべきではないか」と、炎上騒動に戸惑う様子をみせた。

その上で、「こういうことを不安に思う人が相当多くなっているのも事実だ。岸田さんが国会を閉じた後に防衛費43兆円というところに踏み込んだことで、世の中に平和に対して案ずる気持ちを持つ人が増えている」と述べつつ「ただ、その気持ちも、行き過ぎはいけない」とも訴えた。