任期満了に伴う4月の徳島県知事選をめぐり、元自民党県議の岸本泰治氏(65)が10日、立候補を表明した。出馬表明は3人目。

会見した岸本氏は「1党1派に属さず、利権利害とは決別する」と述べた。これまで自民党の三木亨参院議員(55)、後藤田正純前衆院議員(53)が出馬を表明し、現職5期目の飯泉嘉門知事(62)は進退を明らかにしていない。

4年前の県知事選では飯泉氏が自民、公明の推薦を受けて当選し、岸本氏は党県連と対立した後藤田氏の支援を受けて出馬していた。今回は後藤田氏とも対立候補となる。三木氏と岸本氏は自民、公明の県組織に推薦を要請し、後藤田氏は推薦を求めずに臨むとしており、保守分裂で大激戦の構図となりそうだ。