将棋の最年少5冠、藤井聡太竜王(王位・叡王・王将・棋聖=20)が15日、名古屋市「名古屋国際会議場」で行われた第16回朝日杯将棋オープン戦本戦トーナメント1回戦で、阿久津主税(ちから)八段(40)を93手で下し、ベスト8に進出した。地元・愛知のファンが見つめる公開対局で、2年ぶり4度目の優勝へ好発進した。
戦型は横歩取り。藤井は中盤にリードを広げられた。同会場で大盤解説を務めていた師匠の杉本昌隆八段(54)は「藤井竜王はピンチですね」と話した。両者が1分将棋に突入すると、攻め合いで藤井は最善手を指し続け、鮮やかに逆転勝ちした。終局後、藤井は「序盤で失敗してしまい、かなり苦しい形勢にしてしまった。最後の最後に形勢が好転した」と振り返った。
同日午後2時から準決勝進出を懸けて増田康宏六段(25)と対戦する。「いい内容の将棋を指したい」と意気込んだ。

