立憲民主党の泉健太代表と日本維新の会の馬場伸幸代表は18日、国会内で会談し、23日召集の通常国会で「共闘」を継続することで正式合意し、合意文書に署名した。

政府の防衛費増額に伴う増税方針に対し、「岸田内閣の安易な増税政策に反対する」など4項目で連携することを確認した。立民の泉代表は会談後、「個別の課題で政策チームを発足させ、連携をとって対応していく。国会、予算委員会あるいは国会運営についても建設的に国会の姿を変えていく」などタッグ強化を強調した。

だが、憲法改正や安全保障などで両党の政策には隔たりがある。17日に維新側の呼びかけに応じた自民党の茂木敏充幹事長ら幹部と、馬場代表ら維新幹部が会談を行うなど、維新は自民とも急接近を図っており、泉氏は「自民党が揺さぶりをかけて来ている」と警戒感をあらわにした。

昨年12月の臨時国会で世界平和統一家庭連合(旧統一教会)を巡る被害者救済を巡って、立民と維新は独自の救済法案を共同提出するなど連携した。今回、国民民主党は立民の共闘を呼びかけに「チームには入らない」とし、共産党は「維新と協力する余地はない。そもそも野党と見なしていない」とした。野党の足並みは乱れ、不透明感が漂う中で通常国会に突入する。【大上悟】