自民党の世耕弘成参院幹事長と立憲民主党の田名部匡代参院幹事長らが24日、国会内で会談し、NHK党のガーシー(東谷義和)参院議員に対して、懲罰を科す方針で一致した。

会見した田名部氏は「主要野党の意見を集約した。懲罰に付すことに異論は各党、会派ありません」と自民党側に伝えたことを表明した。早ければ2月上旬にも懲罰委員会が開かれる可能性が出てきた。

ガーシー氏を巡っては23日に自民党の野上浩太郎参院国対委員長と、立民の斎藤嘉隆参院国対委員長が会談を行った。野上氏は昨年7月の当選前からアラブ首長国連邦(UAE)のドバイに滞在し、昨年2度の臨時国会を欠席し、今国会も欠席を続け、1度も登院していないガーシー氏に対して懲罰動議を提案していた。

国会法第124条第1項は議員が正当な理由なく、召集日から7日以内に召集に応じない場合は議長が招状を発し、その招状を受け取った日から7日以内に出席しない場合は懲罰委員会に付されるとしている。

ガーシー氏は3月上旬に帰国し、国会に登院する意向を明らかにしている。だが、帰国前に懲罰処分が下されれば、参院では2013年に無許可で北朝鮮に訪問したアントニオ猪木参院議員が30日間の登院停止となって以来となる。【大上悟】