NHK党の立花孝志党首は3日、会見で昨年7月の初当選から1度も国会に登院せず、「議場での陳謝」の懲罰処分が下されたNHK党のガーシー(東谷義和氏)参院議員(比例代表)について「ガーシー自ら発信しているように、帰って来ない可能性を示唆している。難しい判断をしなければいけないだろう」とし、ガーシー氏が帰国しない可能性に触れた。

この日、参院議院運営委員会は理事会で8日に参院本会議を開くことを決定した。ガーシー氏は参院本会議に初登院して「議場での陳謝」に応じることを2月27日に表明しているが、帰国した場合の懸念や心情を自身のインスタグラムで明らかにし、帰国しない可能性についても語っている。

インターネットの動画投稿サイトで著名人を中傷したなどして名誉毀損(きそん)など疑いで警視庁から任意の事情聴取を求められているガーシー氏は1日、インスタグラムで、帰国した場合に旅券(パスポート)の返納命令が下されるなどの懸念を示した。「手の打ちようがないわ、となったら、逃げたって言われるかも分からないですけど帰国しないです。でも、僕の気持ちは9割、帰りたいと思ってます」などと語った。

ガーシー氏が陳謝を拒んだ場合は、再び懲罰委員会に付託され、最も重い懲罰処分で議員の身分を失う「除名」が検討される見通しだ。陳謝に応じた場合には登壇して「院内の秩序を乱し、本院の信用を失墜させたことは誠に申し訳なく、深く自責の念に堪えません。ここに謹んで陳謝します」などと参院で承認された陳謝文を原文のまま読み上げることを求められる。自らの主張や弁明を新たに加えた場合には新たな処分が検討される可能性が高い。