岸田文雄首相は17日、総理官邸で会見した。

16日に来日した韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と、東京・銀座で行った「すき焼き&オムライス外交」の内容を問われ、「大変楽しいお酒を飲ませていただきました」と明かした。

「夕食会ではどんなお酒を飲み、どんな会話をしたのか。どんな印象を持ったか」と問われ、具体的な中身に触れることはなかったが「個人的なことも含め、信頼関係を深める上で、有意義な会話をしたと感じている。こうしたトップ同士の信頼関係をもとに前に進めることができれば」とも話した。

首相は16日、東京・銀座の日本料理店「吉澤」で、双方の夫人が同席する形でまず、すき焼きに舌鼓を打った。その後、尹氏が以前日本に来た時の「思い出の味」というオムライスを食べるために、同じ銀座の老舗洋食店「煉瓦亭」に場所を移し、通訳だけをまじえて2人で2次会を行った。

内閣広報室は、首相と尹氏が「煉瓦亭」で生ビールを乾杯する様子の写真を公開。両首脳は同店でオムライスだけでなく、トンカツやハヤシライスなども味わったという。

岸田首相はスリムな「筋肉男子」で知られるが、SNS上では「すき焼きとのはしごはない」など、65歳(岸田首相)と62歳(尹大統領)の旺盛な食欲ぶりがSNSでは話題になった。

首相は会見で、首脳会談について「日韓関係で正常化に向け大きな1歩となる、前向きな会談を行うことができた。日韓間にはさまざまな経緯や歴史や経緯もあるが、それを乗り越え、困難な決断をされた大統領には心から敬意を示したい。両国には乗り越えないといけない課題がいくつもある。互いの信頼関係に基づいて1つ1つ乗り越えるべく努力したい」と話した。