不倫相手とされる元ポルノ女優に支払った口止め料を巡る疑惑でドナルド・トランプ前米大統領(76)が先月30日にニューヨーク州の大陪審に起訴されて以降姿を消していたメラニア夫人(52)が9日、10日ぶりに公の場に姿を見せたと英デイリー・メール紙が報じた。

米フロリダ州パームビーチにあるリゾート施設マー・ア・ラゴで行われたキリスト教の復活祭「イースター」を祝う恒例の昼食会にトランプ氏と共に姿を見せ、同じテーブルで食事を楽しむ様子を撮影した動画を掲載している。

同紙によると、2人が会場に姿を見せると、集まっていた人たちから拍手が沸き起こり、スタンディングオベーションで迎えられたという。トランプ氏は何人かの参加者と記念撮影に応じるなどリラックスした様子で、2人は大きなテーブルに並んで座り、時折顔を近づけて談笑する姿も見られたという。

トランプ氏は2016年の大統領選中に性的関係を持ったストーミー・ダニエルズさんに口止め料13万ドルを支払って隠蔽(いんぺい)したことを巡り、事業記録の改ざんなど34の重罪に問われているが、すべての罪で無罪を主張している。これまでトランプ氏を支え続けてきたメラニア夫人だが、今月4日にニューヨークのマンハッタン地区検察にトランプ氏が出頭した際も、自宅に戻って支持者らを前に演説した際も姿を見せておらず、雲隠れしていることが話題になっていた。

メラニア夫人はこの日、約1カ月ぶりにSNSを更新し、「ハッピー・イースター!」とキャプションを添えてピンク色のバラの写真も投稿している。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)