政治家女子48党(旧NHK党)の大津綾香氏(30)が16日告示された東京・目黒区議選(定数36、23日投開票)の立候補を届け出た。東急東横線の自由が丘駅前で第一声のマイクを握った大津氏は「投票するなとか、除名とかいろんなことがある中で今日が迎えられた。1週間、頑張っていきたい」と語った。

大津氏は12日、同党の定例総会で党首解任が議決されたが「法的に現状は私が党首であることは変わっていない」として裁判所に仮処分の申し立てを行った。党首に復帰したと発表した立花孝志氏らと、党の代表権をめぐって法廷で争うことを改めて表明し、目黒区議選も「政治家女子48党の党首として届け出た」とした。

立花氏は3日、総務省に立花党首、斉藤代表とする変更届を提出している。立花氏は7日の緊急役員会で大津氏を除名(6日付)とし、12日の定例総会で立花氏が代表権のない党首に復帰、副党首の斉藤健一郎参院議員が代表権を有する新代表に就任することが可決されたが、大津氏は一連のプロセスや議決を否定している。

ネット上では両者が批判を繰り返すなど対立は泥沼化している。立花氏が「大津さんは目黒区に居住実態がない」として立候補の要件を満たしていないことを指摘したが、大津氏はこの日、「私は目黒区に暮らしている。証明できる」と反論した。そして「区議選とは別に、党の不明瞭な金銭の流れなど、疑惑を追及していく」と立花氏との対決姿勢をあらわにした。