立憲民主党の泉健太代表は28日、定例会見で衆参5補欠選挙(23日投開票)のうち、公認候補を擁立した衆院千葉5区と山口4区、参院大分選挙区で全敗を喫した責任について「今、そういったことは考えていない」と自身の引責辞任や執行部刷新を改めて否定した。

補選後、初の会見で、泉氏は、自民党前職が政治とカネの問題で辞職したことが焦点となった衆院千葉5区補選について「各政党が出る中で(当選した)自民党に次ぐ票を得た」としたが、岡田克也幹事長は野党候補の一本化ができなかったことを敗因としている。

泉氏は「解散総選挙も、いつ行われるか分からないという状況。そして国会も開会中。党の立て直しということにおいては一刻の猶予も生じさせることはできない」とした。だが、統一地方選と補選の総括については5月20日ごろまでに各都道府県連からの報告を受け、それからの協議を予定するなど、党内にはあまりに遅い対応や執行部の責任を追及する声が広がっている。