鈴木俊一財務相に対する不信任決議案採決が行われた18日の衆院本会議で、れいわ新選組の櫛渕万里共同代表がなかなか投票せず、促されて投票をする際に「与党も野党も茶番」などと叫びながら、同じ文言が記された紙を掲げた。

細田博之衆院議長が「演壇で物品を掲げる行為はおやめください」と注意し、議場は騒然となった。

れいわ新選組をめぐっては、今月12日の衆院本会議で、塚田一郎財務金融委員長に対する解任決議案の採決が行われた際にも、大石晃子共同代表が岸田文雄首相の写真に「NO!」「もっと本気で闘う野党の復活を」などと書いた紙を掲げた。大石氏はこの日の本会議に先立ち、衆院議院運営委員会の理事会に呼ばれ、12日の行為は「秩序を乱す」行為だったなどとして、山口俊一委員長から厳重注意を受けた。

大石氏はこの後、自身のツイッターを更新し、厳重注意に関する報道を引用して「少数政党の小さな抵抗の声に厳重注意はありえず、全く不当なものだ」などとつづり、反発の意を示した。

大石氏と櫛渕氏は2月28日の衆院本会議で2023年度予算案採決が行われた際、「牛歩」戦術をとるなどし、3月、ともに厳重注意を受けた。大石氏は約3カ月あまりの間に2度の厳重注意を受けたことになるが、櫛渕氏のこの日の行為も今後、問題視される可能性がある。