5月21日に投開票された東京都足立区議選に出馬し、初当選した和田愛子氏(38=立憲民主党を除籍)が、出馬前の偽ブランド品販売で罰金刑を受けたことに伴い25日に区議会に辞職届を提出し、26日付で受理された。区議の任期は26日から始まる。和田氏は初当選からわずか5日、任期初日に辞職する形となった。

和田氏の辞職で、足立区の区議は45の定数から1議席減ることになり、区の選挙管理委員会は26日、候補者の繰り上げ当選に向けた手続きに入った。

選管のホームページに掲載された選挙結果によると、次点は自民党の候補者。今回の区議選で自民党は19人を擁立したが現職5人、新人2人の7人が落選し、同区議会での自民の勢力は選挙前の17議席から5議席減の12議席に落ち込んだ。13人全員が当選し、13議席を確保した公明党を1議席下回り「区議会第1党」も公明に譲る形となった。

和田氏の辞職を受けて次点の自民党候補が繰り上げとなった場合、自民の議席数は13となり、第1党の公明と同数になる。

自民、公明両党をめぐっては、次期衆院選で新設される東京28区の候補擁立をめぐる対立が解けず、公明党は25日、東京28区での候補擁立を断念するとともに、今後東京での選挙で自民党との協力関係を解消することを決めた。東京の選挙では今後、中央政界で連立政権を組む自民と公明は、争う関係となる。