立憲民主党の泉健太代表は2日、会見で岸田文雄首相と裕子夫人が昨年12月末に首相公邸内で親族らとの「忘年会」で記念撮影していたことを、この日発売の写真週刊誌「フライデー」が報じたことについて警備上の問題を提起した。「世界中のテロリストと認知をされていない場合も含めて、あらゆる人物が普通の人が入れないエリアがどのようになっていて、どんな構造になっているのか。またセキュリティーはどの程度なのか、ということについては、それが利用される可能性はある」と指摘した。その上で「情報流出ということも、そうですし、実際の内部が画像として流れてしまっているというのは大きな問題だ」と語った。

岸田氏は官邸で記者団に「親族と食事を共にした。私的なスペースで親族と同席したもので、不適切な行為はない」との認識を示した。泉氏は「その説明が正しいのかどうか、今後さまざまな形で検証される。事実関係は今後、明らかになっていく」とした。

公邸には首相と家族が居住するが、迎賓機能、執務機能など有する公的な施設もある。岸田文雄首相の長男で前首相秘書官の翔太郎氏は、この忘年会で親族らと昨年8月の内閣改造で閣僚が並んで写真撮影した赤じゅうたんの階段など公的スペースで記念撮影したとの週刊誌報道で批判を受け、1日付で辞職した。