インターネットの動画投稿サイトで芸能人らを脅迫したなどとして、暴力行為法違反(常習的脅迫)、強要、名誉毀損(きそん)、威力業務妨害の疑いで逮捕された、住居、職業ともに不祥のガーシー(本名・東谷義和)容疑者(51)が、被害者の家族への中傷を示唆して脅迫していた疑いががあることが5日、わかった。

捜査関係者によると、ガーシー容疑者は、他の容疑者らと共謀の上、アラブ首長国連邦(UAE)とその周辺国で、インターネットサイトに動画を投稿。22年8月上旬ごろ、被害者3人のうちの1人に「みんな家族はいるからアキレス腱(けん)持っているお前らは俺には絶対勝たれへんで」「俺は誹謗(ひぼう)中傷も暴言もOKやと思ってる人やから」「だから、それをお前らの家族にも向けて」など発言し脅迫した疑いがある。

別の被害者には22年2月下旬に「爆弾はいっぱいあります」「暴露するネタっていうのは、ほんまに激震が走ると思います。別に大げさ言っているわけじゃなくて、かなりやばいと思います」などとして被害者に動画を閲覧させ、脅迫した疑いもある。同年4月中旬には、会社役員の被害者に事業活動を終了させようと「かなり極悪非道なことをしています。女の子に対して。これ最後の通告です。(被害者の会社に対し)撤退して下さい。続けるんであれば、とことんやってきたことを晒します」などと掲載し、名誉毀損(きそん)に当たる発言をし、被害者の会社のブランド商品販売を終了させ、威力をもって業務を妨害した疑いがある。

また、4日夜にガーシー容疑者と接見した弁護士はネットのライブ配信で、ガーシー容疑者が「やったことはやったということで(捜査には)協力姿勢で行きます」と弁護士に話したことを明らかにした。