東京都の小池百合子知事は9日の定例会見で、岸田文雄首相が早期の衆院解散・総選挙に踏み切るのではないかとの観測があることに関連し、自身の出馬の可能性を問われ「はあ?ですね。終わり」と、自ら質疑に幕引きをしながら否定した。

小池氏は知事就任後の2017年9月、衆院選に向けて「希望の党」を立ち上げ代表に就任。同年の衆院選に挑戦したが、惨敗に終わった。また、昨年の参院選には、小池氏が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」が国政進出へ設立した「ファーストの会」が、小池氏の側近の元都議を東京選挙区で擁立。小池氏も応援に回ったが落選した。

小池氏本人はこれまで否定しているが、いずれは国政復帰を目指すのではないかとの見方が消えない。週刊誌などの一部報道では、岸田首相が衆院解散に踏み切った際には、首都圏でさらなる勢力拡大を目指す日本維新の会と組んで、衆院選に出馬するのではないかとの臆測も出ている。