将棋の藤井聡太名人(20)が誕生して2週間、羽生善治九段(52)が日本将棋連盟の会長に就任して1週間となった。同連盟へのアマ有段者からの免状の申請が、通常の約3倍になっていることが17日までに明らかになった。通常は1カ月に約200枚程度。それがおよそ600枚にものぼるという。

将棋の免状の最後には、日本将棋連盟会長と、時の名人、竜王が連署する。「それだけ羽生会長と藤井名人・竜王の名前が絶大ということです」(同連盟)。

毛筆による手書きの署名という「手作業」のため、1日にできる枚数は限られる。しかも、それぞれ対局をはじめとする公務があるため、同連盟にいる際に時間をやりくりして行う。どんなに集中してやっても、1日約150~200枚が限度とされる。

通常なら申し込みから郵送まで1カ月半から2カ月程度。タイトル戦のかけ持ちで全国への転戦が続く藤井と、会長に就任したばかりで来年の創立100周年に向けて奔走する羽生の都合を見ながらとなると、納期までは少なくとも2~3カ月待ちという。