立憲民主党の徳永久志衆院議員(比例近畿)は28日、滋賀・大津市内で記者会見を行い、27日に岡田克也幹事長に離党届を提出した経緯について説明した。徳永氏は21日に閉会した通常国会最終盤で立民が岸田内閣に対する不信任決議案を提出し、日本維新の会や国民民主党も反対して否決となったことについて「党対応への違和感から離党を決めた」などとした。次期衆院選は「無所属での出馬は選択肢の1つ」として立候補する意向を示した。

徳永氏は2021年衆院選で滋賀4区から立候補して落選したが、比例復活した。次期衆院選で小選挙区の「10増10減」に伴い、定数4から3に減少し、徳永氏は滋賀2区の公認候補に決定していた。

この日、国会内で会見した岡田氏は徳永氏が比例選出で県連代表や近畿ブロック常任幹事の党要職にあることを踏まえ、「責任は重い」と批判した。7月4日の常任幹事会で徳永氏の離党届について協議する予定だが受理せず、除名を含む、厳しい処分が下される可能性が高まっている。

立民は9日に元拉致問題担当相の松原仁衆院議員が離党届を提出するなど、今月に入って2人目の離党届が提出されるなど党内には「離党ドミノ」を懸念する声が広がっている。