パリ郊外ナンテールで6月27日に北アフリカ系の少年を警官が射殺したことで始まったパリの暴動をめぐり、サッカーフランス代表FWエムバペが1日、「暴力は何も解決しない」と暴動を止め、「平和を取り戻そう」とツイッターで呼び掛けた。

エムバペは17歳の少年が射殺されたことについて衝撃を受けたとし、哀悼の意を表明した。一方で、暴動に加わり、数百人の若者たちが連日のように拘束されている。抗議行動について「本質は理解できるが、暴力に訴える形は支持できない」とつづった上で、平和を取り戻そうと呼び掛けている。

暴動は、交通検問中の警察官が車を停止命令に応じなかった少年を射殺したことに対する抗議活動の広がりの中で発生。一部が暴徒化し、車や建物に放火したり、店舗での略奪行為も発生している。

エムバペはパリ近郊ボンディ生まれ。父はカメルーン出身で母は北アフリカのアルジェリア出身。