国民民主党の榛葉賀津也幹事長は21日、会見で、立憲民主党の阿部知子衆院議員が東京電力福島第1原発処理水の海洋放出計画に抗議するため、来日した韓国の国会議員の記者会見(12日)に同席し、共同声明を発表したことについて「個人の政治家が何を言おうと勝手ですけど、これが風評被害を拡散している」と批判した。その上で韓国、中国の原発が排出する放射性物質は「(福島の)2倍も3倍もの量を排出している。韓国の処理水は安全で、その3分の1の福島の処理水は危ないぞ、というのは少し残念を通り越して、違う感情が沸く」と反発した。

榛葉氏は阿部氏らの行動について「科学的には安全だけども大きな最後の壁が心の壁、風評被害です。それをみんなして取り除こう、頑張ろうと言っている時に、どっちの方向みてやっているんですか? ということ。すごく残念で悲しかった」と憤った。また処理水の海洋放出に反対する中国が日本からの輸入水産物への放射性物質の検査を強化し、全量検査に切り替えたと報じられたことについて「嫌がらせとしか思えない」とした。