岸田文雄首相は25日、自民党役員会に出席し、26日の参院閉会中審査でトラブルが相次いでいるマイナンバーカード問題を巡る質疑が行われることについて「引き続き、政権運営や円滑な国会運営含め、役員各位のご協力をお願いしたい」と要請した。茂木敏充幹事長も役員会後の会見で「国民の不安の解消につながる明快かつ、ていねいな説明に努めていただきたい」と対応を求めた。

岸田氏は関係閣僚にマイナンバーカード問題の総点検を指示し、8月上旬の中間報告の公表へ向けた作業が進められている。だが、総点検の最中に担当の河野太郎デジタル相が海外歴訪で不在だったことについて野党から批判の声が上がっている。立憲民主党の泉健太代表は「外遊中、どんな指揮を執っていたのか問われる」などとして閉会中審査で河野氏を追及することを表明している。