任期満了に伴う千葉県八街市議選が27日、投開票され、元モーニング娘。後藤真希(37)の弟でダンスボーカルユニット「EE JUMP」の元メンバー後藤祐樹氏が初当選した。

後藤氏は「当選という栄誉を勝ち取ることができました。これは単に私個人ではなく、心をひとつにして戦ってくださった皆様おひとりおひとりの栄誉」とコメントを発表。取材に「率直にうれしいです。地道に活動していたことが多くの方に伝わったかなと思います。より一層身が引き締まった」と力を込めた。姉の後藤真希とは「まだ、連絡はとってないですね」と笑った。これまでにはLINE(ライン)を通じて「応援しているから頑張れ」と激励され、電話でも「自分を信じてブレるな」などと背中を押されていたという。

後藤氏は07年に警備員にけがをさせたなどとして強盗致傷罪などに問われて、懲役5年6月の実刑判決を受けた。多くの支持を得た一方で、批判の声もあったといい「過去に起こしてしまったことは一生忘れるつもりはないですし、そういった意見は真摯(しんし)に受け止める」と話した。その上で「生きてるからには頑張っていきたい。自分が住んでいる地域には恩返しがしたい」と語った。後藤氏はこれまでに、21年6月の児童5人が死傷した交通事故に言及し、道路整備の問題などについて取り組みたいとしている。

後藤氏は結婚を機に19年3月に八街市に転入した。7月に開いた出馬表明の会見では「たくさんの人に支えられて人生を変えてもらいました。(市民に)貢献したり恩返しがしたい」と語っていた。8月20日の第一声では「市民のみなさんに分かりやすい“見える化”な政策をしていきたい」などと訴えた。