自民党の小渕優子選対委員長は13日、自民党本部で就任後初めての記者会見に臨んだ。2014年に明るみになった自身の政治団体の不明朗な政治資金支出の問題について質問を受けた際、涙ながらに釈明した。

小渕氏は当時、第2次安倍政権の経産相を務めていたが、この問題で辞任に追い込まれている。

当時について問われた小渕氏は「大変なご迷惑をおかけした。心からおわび申し上げたいと思います」と頭を下げた上で、これまで説明不足が指摘されていることについて「私自身、どういうことがあったのか(当時は)説明できる状況になかったので大臣を辞任した」と釈明した。

途中から涙ぐみ、言葉に詰まりながら「あの時に起きたことは、政治家として歩みを続ける中で心の中に反省を持ち、けして忘れることのない傷」と述べ「今後の歩みを見て頂いた上でご判断いただきたい」と、声を震わせた。

説明については、地元での記者会見などで「私自身はできる限り誠意を持って説明してきた」と主張。「十分に伝わっていない部分があれば、それは私自身の不徳の致すところだと考えている」と、述べた。

小渕氏は当時の問題で経産相を辞任して以降、閣僚ポストや自民党の主要役職からは遠ざかってきた。今回の党役員人事で、党4役の1つ、選対委員長に就任。主要ポストは約9年ぶり。