東京都の小池百合子知事は22日の定例会見で、都内でインフルエンザの患者数が急速に増加傾向にあるとして、注意を呼びかけた。

都は21日に、都内のインフルエンザの「流行注意報」を発令し。9月に「流行注意報」が出されるのは極めて異例ということもあり、小池氏は「インフルエンザの数が、かなり増えている」とした上で9月11日~17日に、定点医療機関当たりの報告数が11・37人と、「流行注意基準」の10・0人を超えていることに言及。「今後4週間以内に、大きな流行が発生する可能性が高いことを教えてくれている。十分な注意を行ってほしい」と呼びかけた。

「(コロナ対策で)3~4年近く申し上げていることだが、喚気や手洗いなどの感染防止対策を心がけてほしい。インフルエンザの予防であり、コロナの予防にもなる。あらためて注意喚起をしておきたい」と協調した。

都によると、インフルエンザは例年、12月から3月にかけて流行するが、昨年から今年にかけては散発的に発生している。都内の学校や社会福祉施設などで発生したインフルエンザ様疾患の集団感染は、17日までに273件報告されているという。