第36回柴田錬三郎賞(集英社など主催)の受賞作が4日までに発表され、人気作家池井戸潤氏(60)の「ハヤブサ消防団」の受賞が決まった。

同賞は、「眠狂四郎」シリーズで人気を博した作家柴田錬三郎の業績をたたえて設けられた賞。「集英社 出版四賞」のホームページでは「現代小説、時代小説を問わず、真に広汎な読者を魅了しうる作家と作品を顕彰します」としている。前年7月1日から、今年6月30までに刊行された小説が対象。受賞作の賞金は300万円で、贈賞式は11月17日に東京都内のホテルで行われる。

「ハヤブサ消防団」は、俳優中村倫也(36)主演でドラマ化され、先月までテレビ朝日系で放送された。中村演じるスランプ気味の作家、三馬太郎が、山間の「ハヤブサ地区」に移住し地元消防団に加入した後、連続放火騒動や住民の不審死などの事件に巻き込まれる内容が描かれ、話題を呼んだ。