体調不良を理由に辞任する意向を表明している細田博之衆院議長が13日午後2時から、記者会見を開く。体調の状況だけでなく、議長は辞任するのに次期衆院選への出馬は表明したことから、整合性がとれないのではないかと疑問の声が上がっているほか、これまで指摘されながら、報道陣の前できちんと答えていない世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係、また昨年「週刊文春」が報じた女性記者へのセクハラ疑惑など、細田氏に求められている説明のテーマは幅広い。

ただ、この会見をめぐっては当初から、時間が「30分」と区切られ、出席できる記者が記者クラブ加盟社に限られ、その記者クラブの中でも出席できる人数に制限(国会を取材する記者クラブ加盟各社1人)が設けられた。会場は、議員会館の会議室などではなく議長公邸内のホールという、決して広くはない場所に設定されている。

映像や写真の撮影に関しても、当初、冒頭発言のみに制限された。こうした環境で、これまで果たされなかった説明責任を、細田氏が真摯(しんし)に果たせるのかとの疑問の声が相次いでいる。

関係者によると、報道各社で構成される衆院記者クラブ側が12日、少なくとも1時間以上は会見時間を確保することや、記者クラブ加盟社以外でも参加できること、また記者クラブ加盟社でも出席可能な人数を増やすことなどを文書で申し入れたという。ただ衆院側は、細田氏の体調への配慮から、記者会見の時間は30分めどとしており、会見への出席者の規模も変わっていないという。

説明責任を果たす場での、細田氏側の「閉鎖的」(野党関係者)な対応に対しては、共産党の小池晃書記局長が12日の会見で、ジャニーズ事務所の会見で問題になった「NGリスト」に触れ「NGリストよりも、たちが悪い。会見の名に値しない」と批判。30分あまりの会見時間で、本当に細田氏が数々の疑問に答えることができるのか。「三権の長」の一角である衆議院議長という重職を担う細田氏の対応に、注目が集まっている。