東京都都市公園制度制定150周年と上野恩賜公園開園150周年を記念した式典が21日、東京都台東区の同公園で行われた。

上野恩賜公園は1873年(明6)10月19日に開園。先日、クラウドファンディングで話題になった国立科学博物館や、2016年に東京で初めての世界文化遺産に指定された国立西洋美術館などの文化施設、歴代パンダが愛されてきた上野動物園、西郷隆盛像などで、日本人だけでなく海外の観光客にもおなじみの場所。

この日の式典では、同公園の公式キャラクター「うえのん」も登場。都立総合芸術高校の生徒が曲や歌、踊りをプロデュースした「うえのんダンス」が披露されたほか、桜の木7本の植樹式なども行われた。

同式典には当初、主催者代表で小池百合子都知事が出席する予定だったが、風邪による静養のため、代理で中村倫治副知事が出席し、あいさつ。同公園が、関東大震災が起きた時に避難場所として活用されたことなどが紹介された。

地元台東区の服部征夫区長は「上野恩賜公園は江戸時代から桜の名所で知られ、現在でも花見シーズンには、のべ330万人の人出があり、多くの方に親しまれている。自然や文化、歴史が融合する日本を代表する都市公園」と紹介。同公園の歴史や役割について説明し、多くの出席者が耳を傾けた。