22日にNHK-Eテレで放送された「将棋フォーカス」で、「変わりゆく戦法の歴史~振り飛車編~」が特集された。東大で10年前から客員教授を務める勝又清和七段(54)が、1607年(慶長12)に指された大橋宗桂対本因坊算砂の対局で披露された振り飛車の局面を披露。振り飛車党として将棋界歴代2位のタイトル通算80期を獲得した故大山康晴15世名人の棋風などについても解説した。

かつては羽生善治九段(52)や渡辺明九段(39)も飛車を5筋に振る中飛車や、先手で6筋、後手で4筋に振る四間飛車などをタイトル戦で採用していた。最近は居飛車党の藤井聡太8冠(21)の台頭で、角換わりや相掛かりなどが主流となっている。藤井の師匠の杉本昌隆八段(54)も振り飛車党で、「振り飛車、やってみない」と弟子に勧めたが、「ここでは言えません」と避けた。

はやり廃りの中で、今年4~5月に菅井竜也八段(31)が叡王戦5番勝負で振り飛車党として初めて藤井とタイトルを争った。全局、三間飛車を採用して1勝3敗で挑戦を退けられたが、穴熊18連勝中だった藤井を第2局で倒すなど、「内容的には押し気味だった」(勝又七段)と話した。

昨年10月デビューの齊藤裕也四段(26)、今年4月デビューの森本才跳四段(22)といった期待の若手振り飛車党もいる。「また、復権するかもしれません」と語る勝又七段に対し、MCのサバンナ高橋茂雄は、「振り飛車はまだまだ終わらないですね」と締めた。