アートイベント「デザインフェスタ」で発生した食中毒について、厚生労働省は16日までにリコール対象事案として公式ホームページに掲載。問題となったマフィンの健康への危険性について、毒キノコなどと同等の「CLASS 1」に分類している。

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厚労省では、食品等の自主回収を行った場合の届け出を義務付けている。マフィンを販売した東京・目黒区の焼き菓子店が自主回収を実施し、その情報を掲載した。

回収対象は「栗マフィン」「スイートポテトマフィン」など9商品。これらは「デザインフェスタ」が開催された11日~12日までに合計3008個が販売された。回収理由は「一部商品について糸を引き、納豆のような匂いがするとの申し出や、食べた後に体調不良があったとの連絡があったため」。腹痛、嘔吐、下痢の健康被害が出た。

健康への危険性の程度は「CLASS1」。この分類例として「腸管出血性大腸菌に汚染された生食用野菜、ナチュラルチーズなど加熱せずに喫食する食品」「ボツリヌス毒素に汚染された容器包装詰食品」「アフラトキシン等発がん性物質に汚染された食品」「有毒魚(魚種不明フグ、シガテラ魚等)」「有毒植物(スイセン、毒キノコ等)」「シール不良等により、腐敗、変敗した食品」「硬質異物が混入した食品(ガラス片、プラスチック等)」などが挙げられている。

当該焼き菓子店は13日、公式インスタグラムに謝罪文を掲載。「今回、販売致しておりました和栗とチョコチップ、スイートポテトのマフィン達が納豆みたいな匂いがするというご報告をいただきました」とし、「保管場所はクーラーをガンガンにかけて、18℃以下を保っておりましたが、外気温が高かったため何個か傷んでしまった可能性がございます」と説明していた。