大阪府知事や大阪市長を歴任した弁護士の橋下徹氏は26日、フジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」に出演し、若年層の間にまん延して社会問題化している薬の過剰摂取「オーバードーズ」をめぐり、マイナンバーカードを利用した規制強化対策を提案した。

橋下氏は、市販薬のネット販売の規制緩和が今後進もうとしている中、若年層に対しては逆に規制強化を求める議論があることに触れ「今回は子どもたちが直接買ったのではなく、大人から無許可で買ったということなら、子どもたちへの規制強化の網に引っかからない」と問題点を指摘し「こういうことこそ、マイナンバーカードをフル活用できると思う」と主張。「マイナンバーカードについて、いまだにどういう利益があるか分からないという人がたくさんいるが、社会全体の利益になる。薬に限らずアルコールもそうだが、必要な規制をやる時にマイナンバーカードを提示させ、それをデジタルで認証させてから薬を売るということにすれば、子どもたち、ちょっと年の若い子どもたちに対しては過剰な販売にはならない。薬の重複販売も防げる」と私見を披露した。

「ただ、大麻グミも問題になっているし、薬に頼らざるを得ないような、何か時代の風潮があるのかなあ」と、若年層の薬物依存が広がる流れに懸念を示しながら「薬の規制は治安維持にとっては、絶対必要。銃と薬だけは、とにかく規制していく方向にいかないといけないと思う」と、指摘した。