大阪府知事や大阪市長を務めた弁護士の橋下徹氏(54)が4日、フジテレビ系「めざまし8」(月~金曜午前8時)に出演。

自民党5派閥の政治資金パーティーをめぐって、安倍派でパーティー券販売ノルマを超過分の収入を議員側にキックバックし、さらに派閥の政治資金収支報告書に記載していなかった疑いが浮かび上がってきた問題について「(東京地検)特捜部と国税(局)がタッグを組んでいるということもありますが、なんとか幹部までの立件を考えて捜査してもらいたい」などと真相解明を強く要望した。

橋下氏は弁護士の立場として「政治資金規正法だけの問題ではない」と断じて「20万円以上の不記載は事務上の問題はありうる。だけど、今回は政治資金を政治家がふところに入れた、ということは所得としてきちんと申告していなかった。脱税の意味合いも出てくる」と問題の根の深さについて解説した。

さらに刑罰についても「脱税で1000万円をこえると懲役刑も出てくる。我々国民はきちんと納税しているのに政治家は、政治資金を税もかけられずにふところに入れている、こっちは重要な話だから検察と国税はガンガン捜査してもらいたい。許せませんよ」とどんどん広がっていく“政治とカネ”への問題提起を強めることに手ぶり交えて声を高めた。

最後に「これ仮に刑事罰に問えなかったとしても、民間企業ならみんな辞任ですよ。幹部たちは総退陣」と強い口調で訴えた。