「火の玉」で炎上-。岸田文雄首相は13日夜、官邸で記者会見し、自民党派閥パーティーの政治資金問題や裏金問題に国民の不信が高まっていることを受け、信頼回復に向けて「火の玉となって自民党の先頭に立って取り組んでいく」と意欲を示した。

しかし、この首相の「火の玉」発言後、SNS上は総ツッコミの炎上状態になった。「火の玉ではなく火だるまだよ」「いやあ、火だるまだろう」「既に火だるまになっているように見えるのは私だけ?」など、首相は「火だるま」となって追い込まれている状態にあるという指摘が、相次いだ。「火だるまどころか火の車」「国民は増税で火の車」と、「火の車」ではないかとの指摘も多かった。

一方、「火の玉」というフレーズをめぐっては、第2次大戦中の大政翼賛会のスローガン「進め一億火の玉だ」を想起したというコメントも多数投稿された。「破れかぶれですね、岸田首相」「あんたルーツ広島なんじゃないの?」「これが彼の本性。不穏すぎる」「一億総火の玉ってか!国民を巻き込むな!アンタラだけで燃え尽きろ!」などのコメントも。信頼回復への意欲を示したとみられる首相だが、「火の玉」という言葉の使い方のセンスが逆に、批判を招く事態に陥った。

「そのまますぐに燃え尽きて欲しい」「灰が残らないように燃え尽きて欲しい」と、「燃え尽き」を求める厳しいコメントも。普段から首相に向けられている国民の視線の厳しさが、首相のひとことであらためて現れた形になったといえそうだ。