元テレビ朝日社員の玉川徹氏は31日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演し、講演で上川陽子外相の容姿や年齢に言及した自民党の麻生太郎副総裁を念頭に、画面に向かって「福岡の選挙区の皆さん、女性を含めて、この人でいいんですかと言いたい」と呼びかける場面があった。

麻生氏は、28日の福岡県内での講演で上川氏に言及した際、外相としての手腕を高く評価しながらも「そんなに美しい方とは言わんけれど」「おばさん」などと発言。名字を「カミムラ」と間違える場面もあった。

麻生氏の一連の発言についてコメントを求められた玉川氏は「去年、内閣支持率が下がってきた時、上川さんを総理に担いでくるのでは、という話をした。自民党は(ピンチ時に)目先を変えてくる。女性最初の総理だよと、お前らそれで喜ぶんだろというような感覚を持っているんだろうな、このおじさんたちはと思っていた」「今回も(上川氏を)持ち上げている。そういうことを意識してやってくるんだろうなというのが、ズバリだったという感じがする」と自身の過去の発言を振り返った上で「言葉の端々で、女性を下に見ている。それがぽろぽろ出ちゃう。こういうことで怒るでしょ?腹立たしいでしょ? 。腹立たしいなら、そういう人たちはだめだと。こういう人たちを政治の世界からいない状態にしていかない限りは、変わらないんですよ」と訴えた。

「会社の役員を、社員がいなくさせるのはなかなか難しいが、だけど政治家をいなくすることは簡単。そのために選挙がある」と述べ「福岡の選挙区のみなさん、女性を含めて、この人でいいんですかと言いたい」とテレビカメラに向かって話す表情が、画面に大写しになる場面があった。

また「リディラバ」代表の安部敏樹氏は、上川氏が30日の会見で、麻生氏の発言への受け止めを問われ、直接論評しなかったことについて「上川さんの及び腰のところは、政局的な話があるんじゃないかと思わざるを得ない」と指摘。「麻生さんに対して、こういう言い方はしないほうがいいんじゃないですかといった上で、評価いただけるのはうれしいと言えばいいだけの話。それを言っていないのは、どうなのかなと思う」と疑問を投げかけた。