政治評論家の田崎史郎氏は31日、TBS系「ひるおび」(午前10時25分)に出演し、自身の容姿や年齢に言及した自民党の麻生太郎副総裁の発言に対する上川陽子外相の対応について「うまいですよ。さすがという感じ」と評価した。

麻生氏は28日、福岡県内での講演で、上川氏の手腕を高く評価しながらも「そんなに美しい方とは言わんけれど」「おばさん」などと発言。名字を「カミムラ」と間違える場面もあった。上川氏は30日の会見で受け止めを問われたが、直接の論評はしなかった。

田崎氏は「上川さんという存在が、麻生さんの発言に比べたら大きく見える。あれに対して怒ったらおしまい」と指摘。麻生氏が岸田文雄首相に、上川氏を官房長官に推していたことがあると述べた上で「それくらい、麻生さんの上川さんに対する評価は高い。で、今回(も評価した)ということ。上川さんに対してはほかのベテラン議員、若手でも、しっかりしている、判断がいいと(評価がある)。菅義偉(前首相)さんもほめられていた」と述べ、上川氏に対する自民党内での評価は全体的に高いとの見方を示した。

上川氏は30日の記者会見で、「さまざまなご意見やお声があることは承知しているが、どのような声もありがたく受け止めております」と答えた上で「私としては、国民に理解され、支持される外交を展開していくことに専心している。これからも日々、努力をしていきたい」と述べていた。