将棋の藤井聡太棋王(竜王・名人・王位・叡王・王座・王将・棋聖=21)が同学年の伊藤匠七段(21)の挑戦を受ける第49期棋王戦コナミグループ杯5番勝負第1局が4日、富山県魚津市の新川文化ホールで始まり、正午になり、昼食休憩に入った。

ここまでの藤井の消費時間は1時間22分、伊藤は44分。お互いの研究手がぶつかり合い、午前中で85手まで進む、超ハイペースになっている。

藤井の勝負メシは「紅ずわいがにのカレー」「アイスウーロン茶」。魚津産の紅ずわいがにが使用され、オムレツ、サラダには地元のピクルスも入っている。

伊藤は「松花堂弁当」を注文。富山牛ローストなど、こちらも地元の食材がメインだ。

昼食を手がける「ホテルグランミラージュ」の楞谷(かどたに)貴志総料理長(48)は「地元の食材を多く使うことで、被災した北陸を応援したい」。1日も早い復興を願った、被災地への「応援メニュー」だ。

持ち時間は各4時間。昼食休憩を挟み、夜までに決着する見込み。