人気漫画「金色のガッシュ!!」などで知られる漫画家の雷句誠氏(49)が13日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。ドラマ化の際の原作改変を訴えた後に亡くなった「セクシー田中さん」の漫画家・芦原妃名子さんに向けて発信した小学館の声明について言及した。

「ええ…と、さて、芦原先生の事件について私も強く意見を出しましたので、先日出された『セクシー田中さん』の芦原先生の事件に対しての小学館の第一コミック局編集者一同によるコメントに対する私の思いを書きますね」と切り出した。

「このコメント文による良かったところは、芦原先生の良い人柄や性格などを正しく伝えたところです。それ以外はスミマセンが、相変わらず事件は闇の中という感じです」と本音を吐露した。

そして「芦原先生がブログでドラマの脚本家とのやり取りを告発してから、何故か突然そのブログやXのポストを消して、自殺に至った経緯、その『何故か』が解りません。闇の中です。それがわからないと、これから同じ事件が起こらないために出版社が作家を守るために何をするのかも解りません。私はこのコメント文を読んで、自殺に至った経緯は『表に書けない酷いことが起こった』としかとれません」と私見を述べた。

さらに「あのコメント全文では、何と言うか、編集者達の後悔などを沢山書いていましたが、言ってしまえばその情に訴えるコメントで肝心な部分を誤魔化しているようにも見えます。多分漫画家さん達の不安は取れないでしょう。もちろん私も同じで、これから自分の漫画をメディアミックスしようとする時に『メディアミックスをしない方が平和に漫画を描ける』との選択も大いにあります。少なくとも100%安全な契約書が確認できない限りは動かないでしょう。出来れば日本テレビの方でも事情を説明して欲しいのですが、絶対に出そうも無いですね。小学館ももう触れないのでしょう」と続けた。

最後に「私ももうXでこの件に触れないかと思いますが、漫画家さん達が抱いた恐怖は消えないですよ。自分だけでなく、きっと、すべての漫画家さん、もしかしたら小説家さんも同じだと思います。仕事相手に対する信頼が消えたら、もうその事業は縮小し続けますよ。それだけです。終わりです」と締めくくった。