「民主の女神」と呼ばれた香港の民主活動家で、昨年12月、留学先のカナダで事実上の亡命を宣言した周庭さん(27=英語名アグネス・チョウ)が5日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、Xでの発信を再開することを日本語で投稿した。

「3年ぶりになりますが、ツイッターをまた始めたいと思います。これからも日本のみなさんと色々話したいと思います」と投稿。最後に「ただいま」とハートマーク付きで記した。

周庭さんは先月末にも、自身のYouTubeチャンネルに3年ぶりに動画を投稿するなど、発信による活動を再開している。

周庭さんの投稿には「おかえりなさい」「身の安全を第一に考えて、無理せず活動してください」「どうぞ安全なところでお過ごしくださいね」など、周庭さんの現在の環境を気遣うコメントが多く投稿された。

周庭さんは日本のアニメやアイドルの大ファンで、独学でマスターした日本語を流ちょうに話す。SNSには「日本語での投稿ありがとうございます」というコメントもみられた。

周庭さんは2020年8月、香港への制裁を外国政府に訴えたことを問題視され、香港国家安全維持法違反容疑で逮捕されたが、その後保釈され、カナダに留学している。香港警察からは留学に際し没収したパスポートを返還する条件として定期的に出頭することを求められていた。しかし、周庭さんは昨年12月末の出頭期限までに戻らす、香港警察は先月6日、周庭さんを指名手配したと明らかにしている。