「紅麹(こうじ)」のサプリメントによる健康被害問題で揺れる小林製薬は29日、小林章浩社長らによる記者会見を大阪市内で行った。

同日、サプリメントを摂取したとみられる1人の死亡を新たに確認したと発表した。サプリとの関連が疑われる死者は計5人と拡大した。

会見の冒頭で小林章浩社長は「非常に多くのみなさまに心痛、不安をおかけしている。深刻な社会問題まで発展していることを深くおわびします」と謝罪した。

「紅麹」を使った機能性表示食品のサプリメントは3年間で106万袋を売り上げたヒット商品で、被害の拡大には終わりが見えない。

小林社長は「お亡くなりになったお客さまのご冥福をお祈りし、ご遺族のみなさまに心からお悔やみを申し上げます。治療中の方の一刻も早い回復をお祈りしています」とした。