フジテレビ系「ホンマでっか!?TV」のコメンテーターとしても知られる生物学者で早稲田大学名誉教授の池田清彦氏が5日までにX(旧ツイッター)を更新。静岡県の川勝平太知事が辞意を表明したことをめぐり、リニア中央新幹線の行く末について私見を述べた。

川勝氏は1日、県の新規採用職員への訓示で「県庁はシンクタンク。野菜を売るのとは違う」などと職業差別と取れる発言をし、批判の声が殺到。2日に突然、6月の議会をもって辞意を表明した。これにより、川勝氏が着工に反対してきたリニア中央新幹線の静岡工区の建設工事が動き出す可能性が出てきた。

池田氏は「川勝知事、バッシング激しいけどね。リニアモーターカーは開業できるかどうか?」と言及。「2034年以降に開業できたとしても赤字必至だと思う。リニアを構想した時と10年後では産業構造が全く変わってしまうので、リニアは無用の長物になると思う。その時になって、川勝は先見の明があったという話になるかもね」と推測し、「昔の話だけれど、戦艦大和を思い出す。決めたことを変更しないで、何がなんでもやり遂げるというのはアホの極みで、日本人の宿痾(しゅくあ)だな」と皮肉を込めた。