衆院3補選(4月28日投開票)は20日、初の週末を迎え、東京15区、島根1区、長崎3区に各党の党首クラスが応援に入り候補者への支持を訴えた。

9人乱立の東京15区補選では、日本維新の会の金沢結衣氏(33)の応援に大阪府の吉村洋文知事が駆けつけ、街頭演説で自民党の派閥パーティー裏金事件を厳しく批判。「今の政治には民間、納税者の感覚があまりにもなさすぎる。みなさんに負担ばかり押しつけ、政治家はぬるま湯につかっている」と指摘した。立憲民主党の酒井菜摘氏(37)の応援に入った枝野幸男前代表は、補選への関心が高まっていないことに言及。投開票日は、最長10日も可能な大型連休のさなかで「選挙にすら気付いていない区民のみなさんもいらっしゃるが、地に足の着いた本物の政治家を送り出せたら、日本の政治は変わる」と訴えた。作家の乙武洋匡氏(48)には、小池百合子都知事が告示後3度目の応援に入った。

同補選にはNHKから国民を守る党の福永活也氏(43)、参政党の吉川里奈氏(36)、無所属の秋元司氏(52)、つばさの党の根本良輔氏(29)、日本保守党の飯山陽氏(48)、無所属の須藤元気氏(46)も出馬している。【中山知子】