19~21日に代々木公園で開催されたLGBTQ+関連イベント「東京レインボープライド2024(TRP2024)」の公式サイトが23日までに更新され、「過度な露出や過激な表現があった」という一部からの指摘があったとして、運営NPO法人名義で事情を説明する文書が公開された。

公式サイトによると、同イベントはLGBTQ+の当事者と支援者(Ally)と共に「“性”と“生”の多様性」を祝福する趣旨で開催。文書では「2024年4月19日~21日に代々木公園で開催いたしました『東京レインボープライド2024(以下、TRP2024)』プライドパレード&プライドフェスティバルにおいて、過度な露出や過激な表現があったのではないかとご指摘を受けております」と説明された。

まず背景について「歴史を通して、LGBTQ+コミュニティは、過激に性的な存在であるというスティグマや差別と闘ってきました。その中で、偏見からの解放の形として、あえて性的にみえる表現や既存のジェンダーステレオタイプを利用して社会規範に挑戦し、ジェンダーと性の自由を提唱してきたこと、それに関してLGBTQ+コミュニティの中でもさまざまな意見や見解があるという背景を認識することは極めて重要だと考えています」と記述された。

続けて「一方で、TRPの開催場所が公園や公道という非常に公共性の高い場所であること、また、昨今では特に未成年の参加者も多いことから、ブース出展やパレードの参加においてはTRPとして以下の規約を設けており、出展者・パレード参加者にはこの規約に同意の下ご参加いただいております」とし、以下のように規約を引用した。

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【パレード規約】

・服装については、日中に繁華街を行進することを考慮した上で、自分らしさを表現してください。

・局部や下着が見えるなど過度な露出のある服装はお控えください。

 

【ブース出展規約】

・周囲に対して美観を損ねたり、風紀を乱す行為はお断りいたします。衛生上または風紀上の問題により、出展や販売を中止していただく場合がありますので、予めご了承ください。

・18歳未満の未成年や様々なジェンダー・セクシュアリティの方が来場されます。販売物、配布物、掲示物などの表現内容については、配布・陳列方法を工夫するなどのご配慮をお願いいたします。

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運営側は、これらの規約を前提に「そのため、本イベント開催中に出展ブース内で過度な表現をしているというご連絡を受け、スタッフがすぐに現場へ駆けつけ、出展者にはやめていただくよう注意を行い、その後同じような表現がないようお約束をしていただきました」と報告。「これからも多様な誰もが参加できる場づくりを心がけ運営にあたってまいりますので、何卒ご理解・ご協力のほどよろしくお願い申し上げます」と記された。