藤井聡太7冠(竜王・名人・王位・王座・棋王・王将・棋聖=22)が8冠復帰を目指す、将棋の第10期叡王戦本戦トーナメント準決勝、糸谷哲郎八段戦(36)が25日午前10時から大阪府高槻市「関西将棋会館」で始まった。先手後手を決める振り駒は、歩が3枚出て藤井が先手、糸谷が後手と決まった。
定刻となり、いつものようにお茶を口に含む「初手お茶」の後に藤井は飛車先の歩を突いた。角道を開けた糸谷に対して、横歩取りへと進んだ。
先手の藤井は関西将棋会館が大阪市内からこちらに移転して初めての対局となる。前期、伊藤匠現叡王との5番勝負に2勝3敗で敗れてタイトル戦初黒星で叡王を失い、7冠へと後退した。今期は予選シードで本戦からのスタート。1月8日の1回戦では、棋王戦5番勝負で連勝中の増田康宏八段を下した。続く2月12日の準々決勝では、初顔合わせとなった振り飛車党の戸辺誠七段に快勝している。
現在、タイトル防衛戦をかけ持ちしている。増田との棋王戦5番勝負は、3月2日に新潟市で第3局を控えている。永瀬拓矢九段に3勝1敗として4連覇まであと1勝の王将戦7番勝負は、棋王戦第3局の次の週である8、9日に埼玉県深谷市で行われる。重要な対局が続くなか、こちらもきっちり勝って挑戦者決定戦へと進みたい。
糸谷は今期の順位戦B級1組で9勝2敗としており、最終局(3月6日)をまたず3期ぶりのA級復帰を決めた。早見え早指しで、スイスイと対局を進めるタイプ。2006年(平18)の新人王戦優勝者で、17年には竜王も獲得している。
両者の対決は昨年2月の朝日杯準決勝以来。藤井が8戦8勝と圧倒している。
持ち時間は各3時間。昼食休憩を挟み、夕方には決着の見込み。

