石破茂首相は19日の参院予算委員会で、自民党新人議員15人に1人当たり10万円の商品券を配布した問題をめぐり、政治とカネ問題に厳しく対応してきたこれまでのイメージとは違うとして、野党議員から「なぜこのようなことをしてしまった」と嘆かれる場面があった。

立憲民主党会派の広田一議員は「石破総理には、政治とカネについては、非常に厳しい方だというイメージを持つ国民が多いと思う。だから自民党再生の期待を担われたと思うが、そのような総理が、なぜこのようなことをしてしまったのか」と指摘。「政治とカネに厳格な石破総理であれば、(商品券を渡しても)領収書を取って法律上きちんと処理するやり方を、石破総理ならされたのではないか」とも述べた。

広田氏は、今回の商品券配布のような行為が「恐らく自民党の歴代政権で常態化していたと思う。いろんな方に話を聞くと、異口同音にそうおっしゃる」とした上で「これまでは続けてこられたかもしれないが、石破総理だったら、より政治とカネについて厳格化する対応をとるべきだったのではないか」とただした。

これに対し、石破首相は「本当にご苦労さまでしたというねぎらいは政治活動ではないので、政治資金収支報告書(での処理)という発想は正直言ってございませんでした」と反論しながらも、「長年やっていて、人付き合いが悪いだの、ケチだのと、さんざん言われてまいりましたので、そのことについて気にする部分が私自身、相当にあったんだろうと思う」と述べ、これまでの「ケチ」批判に対する個人的な思いがあったことを明かした。

「そう言われてあまりうれしくはないので」とも述べた。

その上で「ただ、自分の判断の誤りがあった点は、深く反省しなければならないし、大勢の国民の方々や同志の議員のみなさまに、自分の判断の誤りで多大なご迷惑をかけたことは、幾重にもおわびをしなければならないことだと思っている」と陳謝した。

「(自分自身の)過去の経験で(同様の対応を受けて)『心底ありがたい』と思ったことは事実」と認めた上で「過去の経験にとらわれてはいけないと、あらためて学習した」と、反省の弁も口にした。