政治ジャーナリスト田﨑史郎氏は29日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に生出演し、参院選大敗を受けて28日に予定を大幅に超える4時間半の時間をかけて行われた自民党両院懇談会について、「(不満の)ガス抜きのために行ったが、ますますガスが充満してしまった」と、解説した。
両院議員懇談会では、石破茂首相(自民党総裁)が参院選大敗について出席議員に謝罪する一方で、「政治空白を生まないよう責任を果たしたい」とあくまで続投方針を強調した。しかし、石破首相の進退について発言した63人のうち、約40人が「即時退陣」を要求。6、7人だった続投支持派の声を大きく上回り、首相の立場の厳しさが如実になった。森山裕幹事長は懇談会後、8月中にまとめる参院選総括後の引責辞任を示唆。また、懇談会と異なり議決権のある両院議員総会開催に向けた協議を始めることも明かし、石破首相への退陣圧力は、さらに強まった形になった。
田﨑氏は、両院議員懇談会の印象を問われ「懇談会はガス抜きのために行ったんですけれども、ますますガスが充満してしまった」と、会でも続投方針を崩さない石破首相の対応をめぐり、党内の不満はさらに高まったと指摘。「ある議員が言われていたが、石破さんはよくあそこまでボカスカ言われて耐えられるのは、すごいメンタルだと驚いていた。『なかば尊敬する』と」と出席者の声の1つを紹介。番組MCのフリーアナウンサー羽鳥慎一から「皮肉な感じの発言ですね」と問われると、「そうですね」と応じた。
田﨑氏は、参院選で大敗しても続投姿勢を崩さない石破首相について「石破さんの発言をずっと追っていると、続投の理由をいろいろ探されている、最初は『比較第1党(だから)』と。次に『政治空白を作ってはいけない』いう趣旨の話をされている。使命感を持たれているのだと思う」と指摘。「ただ、その使命感は党内でどう見られているかというと、総理の座に執着しているのではないか、と見る人が少なくない」とも述べた。
森山氏が言及した、意見交換の場にすぎない懇談会と異なり、議決権を持つ両院議員懇談会の開催については「まだ決まっていないが、恐らく来週中に開かれるのではないか」との見方を示した、「そこでは、懇談会の繰り返しでいろいろな意見が出るだろう。そこで何らかの決議を求めるかは今後の成り行き次第」と述べ、「別途、(自民党の党則には総裁の)リコール規定はあるので、そっちの方に進んでいく可能性はある」とも推測した。
自民党の党則では、国会議員と都道府県連代表者の過半数の署名が集まれば、任期満了前でも総裁選を前倒しで行うことが可能という「リコール規定」が盛り込まれて、現状では約180人と見込まれている。

