参政党は1日、党の新体制に関して国会内で神谷宗幣代表ら党幹部が臨時の記者会見を行った。
この日の会見には、先月22日の党の定例会見で入場を断られた神奈川新聞の記者も出席し、質問を行った。前回の会見をめぐっては、神奈川新聞社が党に対し、統合編集局長名で「異論を封じようとするメディアの選別に強く抗議する」などとした抗議文を提出する騒動に発展。これに対し党側は、当該記者について参院選期間中に「『しばき隊』と呼ばれる団体と行動を共にし、本党の街頭演説で大声による誹謗中傷などの妨害行為に関与していたことが確認されています」などと主張した上で「今回の会見でも混乱が生じるおそれがあると判断し、主催者として入場をお断りしました」と説明。両者の主張が対立していた。
この日の会見で指名された神奈川新聞記者は「前回の定例会見で、私は混乱の恐れがあるという理由で排除をされた。今日は参加しているが、前回の対応が間違っていたということか。判断を変えた理由は」「(報道できなかったことによる)市民の知る権利が奪われたことへ謝罪するつもりはありますか」などと神谷氏に問うた。
神谷氏は「謝罪する気はまったくありません」とした上で、「前回は、終わってから事情を聴いたくらいだった。(排除は)党の方針ではなく、選挙の開票の時に(記者の)数が多くて会場に入りきれないということがあり、事前に(出席する記者に)登録してもらうようにしようと話していたそうだ」と主張。一方で「ただ(全体に)通知ができていなかった。(登録すると)話を聞いていたスタッフからすると、(申請の)通達がないからということではねてしまった、ということは聞きました」と、前回の対応をめぐり説明した。
一方で「なぜお断りしたのか聞いたら、選挙中にいろいろ妨害をする方といっしょになって街頭活動に来られて、無理なインタビューをしようとされたということがあったので、知っていたスタッフが個人の判断でやったというふうに聞いた。それは党としても『あなたがそう判断したのは仕方ない』ということで、この間のコメントを出した」とも述べた。
これに記者は、「選挙中の取材活動ですが、いつ、どこで、どのような発言をしたのか」とさらに説明を求めた。「いちいち、ここで全部を挙げるわけにはいかない。選挙を始まってから、いろんなところに来られて、一体としてやっていた」などと述べた神谷氏に、記者は「通常の取材なんですが…」と反論。これに対し、神谷氏は「さきほど、知る権利とおっしゃったが、選挙期間中に街頭演説を聞きに来る方は、我々の政治的メッセージを聞きたいと思って来られる。それに対し騒いだり大きな声を出したり、やめてほしいと言ってもやめない人たちと一緒に行動しているのは、聴衆の知る権利を侵していますよね。我々はそう判断している」と主張。「もちろん、報道の自由もみなさんの知る権利も尊重したいが、聴衆の知る権利を侵すような行為をする方であれば、防衛措置として一定の制限をかけざるを得ないという判断が担当者にあったということで、理解をしている」とも訴えた。
記者がさらに質問しようとすると、この日は原則1社1問で各社が質疑を行っているとして、党側の担当者が制止した。神谷氏は「我々は別に、記者のみなさんの知る権利を除外しようとは考えていないが、(当該記者の)行動に問題があると党が考えていることは、ご理解いただけますか」と指摘した。「我々は、フリーランスの記者の方も受け入れてきた。この間は、オペレーションというか、指示がうまくいっていなかったのではないかと思っている」と理解を求めつつ、「今やられていることが、(この日の会見で)ほかの方の聞く時間を奪っていることになる。それを回答とさせていただいている」と、譲らなかった。

