任期満了に伴う熊本県八代市長選は8月31日に投開票され、昨秋まで日本維新の会の衆院議員を務めていた無所属新人の小野泰輔氏(51)が、自民、公明両党推薦で現職の中村博生氏(66)を大差でやぶり、初当選した。
7月の参院選後から時間を置かない中で行われた地方自治体の首長選だったが、自公両党への有権者の信頼がいまだに回復していないことが明白になった。国民が苦しむ物価高対策が一向に進まない中で、「石破おろし」の党内対立ばかりが目立つ自民党にとって、こうした選挙結果が、8日にも予定される党総裁選前倒しをめぐる意思確認の動きにも影響する可能性もある。
八代市の公式サイトによると、小野氏の得票は3万6641票、中村氏は2万1973票。投票率は60・30%で、前回2021年を3・44ポイント上回った。 小野氏は、前熊本県知事の蒲島郁夫氏のもとで副知事を2期務めた経験がある。2021年衆院選で初当選したが、昨年10月の衆院選で落選。今年6月、今回の市長選への立候補を表明していた。今回は、特定の政党や団体から推薦を受けない「完全無所属」として戦い、維新の国会議員時代の同僚だった音喜多駿元参院議員、柳ヶ瀬裕文前参院議員らの応援も受けた。
中村氏は2013年の市長選で初当選。今回は、4期目を目指していた。

